宇津木流スキンケアを推奨されている形成・美容外科医の”宇津木龍一先生”にインタビューをさせて頂きました。
宇津木 龍一先生(Ryuichi Utsugi)
クリニック宇津木流 院長。
1980年、北里大学医学部卒業。同大学形成外科学教室講師、ペンシルバニア大学形成外科非常勤講師、北里研究所病院美容外科・形成外科部長などを経て、日本で最初のアンチエイジング専門施設・北里研究所病院美容医学センターを創立。センター長に就任する。2007年より現職。日本では数少ない眼瞼下垂とフェイスリフト手術専門の形成・美容外科医として、肌荒れ、シワ、たるみなど顔の老化の予防と治療に特化して取り組んでいる。
テーマは「あなたの宇津木流スキンケア、間違っていない?」。宇津木流スキンケアをしている方が悩みやすいポイントを重点的に取材。知っておくべき知識、本を読んで疑問に感じた事、読者様より頂いた悩みなど、本には載っていないような貴重な内容となります。
今回は食事と運動について宇津木先生にお話を伺いました。
宇津木流スキンケアを頑張っている方、これから始めようと考えている方は是非読んでみてくださいね。
\はじめから読む/
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宇津木龍一先生インタビュー①プロフィール&宇津木流スキンケアを12年間続けてオススメしている理由
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宇津木式スキンケア:健康になれる食事と運動について
前回のインタビュー⑥では、正しい宇津木式スキンケアの洗顔方法について宇津木先生に教えて頂きました。
\正しい水洗顔/
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宇津木龍一先生インタビュー⑤老けて見える原因、乾燥肌になる理由と顔のシミを消す方法
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今回は健康で綺麗な肌を手に入れる為に必要な、食事や運動など生活習慣について、お話を聞いていきます。
健康になれる食事について:1日3食は多い!?
天パたまこんぶ、以下T)
先生のYouTubeチャンネル「宇津木流フルーツフルエイジング」を拝見させていただいています。その中で、顔の若さだけではなく身体の若さ、精神と心の若さ全てを治療する事が大切と仰っていたのですが、今すぐ自分で気を付ける事が出来る様な、良い生活習慣を教えて頂きたいです。
宇津木龍一先生、以下U)
食事についてですが、基本的には3食って多いんですよ。だから、なるべく1食1食の食事を軽くする事。やっぱり人間というのは、歯の構造と腸の長さからしても、7割が草食、3割が肉食なんですよね。それは、マクロビオティック食事法の先生がそう言った事をしていて。私もそうだろうな、と同意をしているんです。歯の構造からしても4本だけが肉食獣の歯で、残りは草食獣の歯なんですね。そんな簡単な事から言ってもそうですしね。
T)えー!そうなんですね。初めて知りました。
U)また、栄養学としても宇津木流はありまして。私は栄養って、色んな物を食べなくてはいけないというのは嘘だと思っているんですね。何故かと言ったら、大きな体を持っている動物ほど肉を食べるか野菜を食べるか、どちらかなんですよ。
例えば大きな恐竜だとか、今いる動物で、牛、馬、キリン、サイ、象など、皆草食獣なんですよ。特別大きいクジラはオキアミという物を主食として食べていて、野菜は食べていないんですね。大きな身体の動物程、色々な栄養分を沢山取らなくてはいけないですよね。そういった例を見ると、確実に1種類のものしか食べていないんですよ。まずそれが1つ、私にとっては大きな参考になっているんですね。
また、人間くらいの大きさで何でも食べている動物は、私はクマくらいだと思っているんですね。果物、野菜、肉を食べていますが、あとはネズミくらいしかいないと思うんですよね。
T)言われてみればそうですね。人間に近いサルとかも果物と野菜を食べますもんね。
U)そうなんですよ。肉魚は食べないですよね。たしかに人間は色んなものを食べる事が出来るし、肉の消化液も持っているけれど少ないんですよ。そんなに沢山のタンパク質を消化する能力を持っていなくて、30g~50gくらいしか消化出来ないんですね。後の消化しきれなかった分は、悪玉菌が処理をして便を作って、その結果、窒素酸化物を含む臭いおならが出るようになるんですよ。肉食獣はおならが臭くて、猫も便は臭いですよね。人間もお肉ばかりを食べていると便が臭くなりますが、その匂いは窒素酸化物の臭いなんですよ。
そこまでお肉を取らなくても身体的には問題はない
T)
ということは、実際はそこまでお肉を取らなくても身体的には問題が無くて、逆に取り過ぎているからこそ、身体が頑張って無理をして消化不良になっているという事なんですか?
U)
そういう事です。それは身体に無理があるし、どんな動物でも子供の頃はタンパク質を食べるんですね。例えば穀物しか食べないような鳥でも、子供を育てる時には虫を食べさせたりするらしいんですよ。ですから赤ちゃんは、人間も早く大きくなる為にタンパク質が必要な時期もあるのかもしれないですが、それ以外は早急に草食にした方がいいですね。あと、肉を食べると元気になる、というのは全くの大嘘なんですよ。
T)え?え?嘘!嘘なんですか?そうなんですか!??
U)それは嘘ですよ。何故かと言ったら、肉を消化する為には色んな消化液を消費する訳ですよ。消化液を使うと、つまりタンパクだとか酵素を作るには凄くエネルギーがいるんですね。例えば、風邪を引いたときなんかはウイルスと闘わなければいけなくて、ウイルスと戦うIGAだとか、IGAなどの免疫グロブリンというタンパクを作り出さなくてはいけないので、消化液を作るのを止めて、免疫の主要成分を作っているんです。その時には食欲がなくなります。
食欲がなくなる理由は、消化液を作る事をストップして、病気を治す蛋白(グロブリン)などを作っているからなんですよ。それに対して、野菜は自分の消化液を使わないんですよ。野菜とかセルロースを分解するのは腸内細菌のバクテリアが分解してくれます。
T)要するに、野菜を食べる時は腸内細菌が分解してくれるから自分の身体は疲れないけれど、お肉を食べた時は消化液を作って消化しなければいけないので身体に無理がかかる、という事ですか?
U)そうです。あと、高齢になったらタンパク質が足りなくなるので、肉を食べましょうとか言いますよね。これも大嘘ですよ。これってね、牛も年を取ったら肉を食べた方が良いと言っているのと同じですよ。誰が聞いてもおかしいでしょう。
T)え、え、え!!!じゃあ、例えば、お肉って美味しいじゃないですか。私はお肉が大好きだし「お肉食べたいな」と思うんです。それって身体が必要としていて、欲しているから本能で思うんだと思っていたのですが。何故私はお肉が食べたいと思ってしまうんでしょう?
U)それは、子供の時からの習慣ですよ。子供の時に食べていた物は好きなんですよ。例えば、牛乳は今白い血液と言われて凄く害があると分かってきているじゃないですか。あれは子供が飲むもので大人が飲むものではない、という事ですが、同じようにタンパク質その物も草食獣にとっては、そんなに美味しい物ではないはずですが子供の頃から毎日食べているので、おいしいと感じる様になったわけです。私はそれを身をもって経験したんですね。
私は子供の頃から、夜ご飯は肉か魚が必ずあったんです。
T)同じです。我が家が今そうです。必ずタンパク質をメインにしていますね。
U)それが、ある日突然家内がマクロビオティック食事法を始めたんですね。最初はお腹いっぱいになっても食べた気がしないし、それほど美味しくもないと思っていたんです。でも今の私はお昼はサラダしか食べてなくて、肉は獣臭くてお肉はそんなに食べたいと思わなくなったんです。
T)私がこんなにも「お肉が食べたい!」と思うのは中毒性があるんですかね?それとも、タンパク質を食べなくちゃという思い込みなんですかね?
U)思い込みというより習慣だと思います。子供の頃から食べている物は美味しく感じるんです。
T)食べたいと感じるのは習慣なだけで、身体がタンパク質を欲している訳では無いのですね。ということは、実際に身体の健康を維持する為に、お肉は必要はないという事なんですか?
U)必要が無い事は、ベジタリアンやビーガンを考えれば明らかです。人間、身体の一部の細胞が死んでは、生まれていますよね。その死んだ細胞が再利用されている、という事が分かってきたんですね。それまではタンパク質は1日50~60gは必要だ、とも言われていましたけれども、大量の細胞が死んで、それが再利用されているので、不足した全部のタンパク質を補充しなくてもいい、という事が分かってきたという事ですね。
T)ということは、食事だけで言えば例えば1日2食でも1食でも、ある程度食事を取っていればいいと。そこまでタンパク質も必要ないし、昔ながらの日本食や、そういうものでも十分健康に繋がる食事だということですか?
U)そうですね、食事の有り方も少し考えた方がいいんだろうなと思います。
運動もして、前向きな気持ちを持つ事が大切
U)
あとは食事も大事ですが運動も大切です。人間というのは草食獣で、走る動物なんです。ですので、走らなくなったら健康に良くないんですね。
T)
という事は、先生はジョギングなどされているんですか?
U)ジョギングというか、3分で良いんです。朝3分、夕方3分で良いんです。しかも、スタスタ走らなくてもいいんです。ちょっとドキドキして、ちょっと胸苦しくて、少し息がハァハァする、その状態を3分間続けてもらえれば、身体に良い事が沢山ありますよ。
T)心肺機能とか、肌、美容とかにも効果がありますか?
U)はい。話し出すと長くなってしまうくらい、良い事が沢山あります。でも、何よりも大切なのは、自分は若い、若い、若いと思い続ける事が重要だと思っています。顔を見て「わー老けた!」と思うのではなく、自分の顔を見て「まだまだいける!」とか「私は若いな」とポジティブに思っている方がいいです。または、何も考えなくてもいいんです。無、です。自分の顔を見ても、老けたと思うのではなく「あ、いつもの顔だ」くらいでいいんです。「自分は若い」と思うとそうなる、という事なんですよ。
人間ってね、凄い力を持っていて、人間がイメージしたことだとか「こうなる」と思った事は叶うと思うんです。要するに、自分は病気だと心配し続けると病気になってしまうんです。身体ってそういう物なんですよ。ポジティブな見方をして、自分は若いと思い込むことがとても重要だ、という事なんです。
T)なるほど。自分の粗探しをしてしまいそうになる時もありますが、ポジティブに良いイメージを持つようにしていきます。あとは健康的な食事をして、運動も3分で良いから走るようにして、精神的にも肉体的にも健康で綺麗でいられる様に頑張ります。
今後は、そのような内容をYouTubeでも発信して下さる、という感じですか?
U)そうですね。そういうつもりで色々な事を喋ろうとは思っているのですが、私が本当に訴えていきたい事は、実はフェイスリフトなんです。しわ取りの若返り手術なんですよ。今、若返り手術というのが知られていなくて、本当にちゃんとしたフェイスリフトの効果というのを皆分かっていないんですね。それについても発信できたらと思っています。
T)YouTube見ました!筋肉を切る手術の内容を見たのですが、凄く面白かったです。リフトアップって皮膚を引っ張るだけだと思っていたのでこんな方法があるんだと、ビックリしました。これからも先生のYouTube、楽しみです。
\宇津木先生のYouTubeチャンネル/
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宇津木龍一先生インタビューを終えて
私は20代後半の時に宇津木先生の本『「肌」の悩みが消えるたった1つの方法』に出会いました。当時肌荒れに悩んでいた私は、綺麗になりたいと藁にも縋る思いで宇津木流スキンケアを試行錯誤しながら始めました。
あれから12年経ち40代になった今、人生の中で1番綺麗な肌を手に入れる事ができて、blog低コスト美容実験室で自分の体験談と宇津木流スキンケアについて発信をするように。
そして今回、宇津木先生に直接お話を聞く機会を頂けることになりました。実際にお会いした宇津木先生は本を読んでイメージしていた通りの素敵な方で、お話も面白くて優しくて、素人の私でも理解が出来る様に丁寧に分かりやすくお話をしてくださって感動しました。
また、今回先生に教えて頂いた方法で洗顔をしたところ、1カ月で肌の乾燥が無くなり、やはり宇津木流スキンケアは素晴らしいと感じました。
是非、『「肌」の悩みがすべて消えるたった1つの方法』を読んだことがある方は読み返して、読んだことが無い方は読んでみてください。宇津木式スキンケアをするしないに関係なく、肌に対して知識を得ることも出来ますし、これから先の美容の選択肢が増えると思います。
最後に。
宇津木先生インタビュー⑦のイメージした事は叶う!ポジティブな思考でいる事が大切で、宇津木先生が「人間がイメージしたことや「こうなる」と思った事は叶うと思うんです。」と仰られました。
お話は美容についてだったのですが、私自身も行動を起こせば願いは叶うと信じて生きています。今回、「宇津木先生に会ってお礼を伝えたい。宇津木式スキンケアについてインタビューをしたい。」とずっと願っていた願いが叶いました。2年間、諦めずに発信を続けてきて本当に良かったです。
快く取材を受けてくださった宇津木先生、ご対応をしていただけたクリニック宇津木流の皆様、ありがとうございました。
また、こちらのblogを読んでくれている読者の皆様がいなかったら、この願いが叶う事はありませんでした。いつも読んでくれてありがとうございます。心から感謝申し上げます。