ポイント
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洗顔後すぐに肌がつっぱり、乾燥や赤みが気になる方
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スキンケアを頑張っているのに肌トラブルが繰り返される方
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「肌断食」や「何もしない美容」に興味があるけれど一歩踏み出せない方
「昔より肌が薄くなった気がする」
「化粧水なのにヒリヒリしてしまう…」
最近SNSでよく目にする「薄肌」という言葉。
医学的な正式名称ではありませんが、スキンケアのしすぎや洗いすぎによって肌が敏感になってしまった状態を、こう表現することが多いようです。
今回は、「薄肌」の原因と正しい対処法、そして肌断食(宇津木式スキンケア)の考え方について解説。また、皮膚科受診の重要性など筆者の体験談も共有。
肌に合わない化粧品を重ねる前に、一度立ち止まって考えたい”ケアの見直し方”をお伝えしていきます。
「薄肌」とは?医学的な定義はないけれど、実際に起こる“肌の変化”
まず知っておいてほしいのは、「薄肌」という言葉は医学用語ではないということです。
SNSや美容界隈で言われる「薄肌」とは、以下のような状態を指すことが多いようです:
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洗顔後すぐ乾燥し、つっぱる
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化粧水やクリームでしみる・ヒリつく
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肌が赤くなりやすい(慢性的な赤ら顔)
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肌が透けて見えるような感じがする
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毛細血管が浮いて見える
これらが纏めて「薄肌」と呼ばれている様です。ですので、今回は上記の肌トラブルを「薄肌」と呼び、原因について考えていきます。
スキンケアのしすぎで起きる“バリア機能の低下”
薄肌の原因のひとつとして、過度なスキンケアや洗いすぎも考えられます。
肌には本来、自ら潤いを保ち、外部刺激から守るバリア機能があります。
ところが、毎日のクレンジング・洗顔・ピーリング・導入液・美容液・パック…と、
“よかれと思って”重ねたスキンケアが、実はこのバリア機能を壊している可能性も。
バリア機能が弱まるとどうなる?
肌の水分が蒸発しやすくなる
外部刺激に過敏になる(かゆみ・赤み・ピリピリ)
小さな刺激で炎症を起こしやすくなる
まさに「薄肌」と言われる状態そのものです。
「薄肌」状態のとき、やってはいけないこと
肌の調子が悪いと、つい、高保湿の化粧品や高機能なスキンケアで“治そう”としてしまう気持ち、よくわかります。
でも、化粧品にはほとんどすべてに
「肌に異常があるときは使用を中止してください」
という注意書きがあるのはご存じでしょうか?実は、肌が荒れているときのスキンケアは、逆効果になることもあるのです。
特に注意したいのは:
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ピリピリ・ヒリヒリしているのに、化粧品を塗り重ねる
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刺激を感じながら無理にクレンジングや洗顔を続ける
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「保湿すれば治る」と思って朝晩重ね塗りをする
これでは、かえって治るまでの時間が長引いてしまうことも。
症状が強いときは、まず皮膚科へ。
高いスキンケアより「診断」が低コストで安心
「肌に赤みがある」
「痛みやヒリつきが続いている」
「触れただけでピリピリする」
こうした症状がある場合、まずはスキンケアより医師の判断を受けることをおすすめします。
皮膚科では、刺激性皮膚炎・酒さ・脂漏性皮膚炎など、似た症状でも原因の違うものを見分けてくれます。

(余談)病院に行くことの重要性|皮膚科で治療した私自身の体験談
数年前の話ですが、急に酷い肌荒れが起きました。様子をみても治らず、不安で皮膚科を受診したところ、原因は「カビ」だったんです。
マスクを常につけていた為顔に真菌が繁殖し、肌が荒れたとのこと。マスクをはずし、薬を処方してもらって1週間で肌は綺麗になりました。
この時に皮膚科に行かずに様子を見ていても、原因は「カビ」だったので、治る事はなかったでしょう。
本当に困った時は、専門家に見てもらう事が1番早く解決すると私は思っています。
肌断食(宇津木式スキンケア)は「薄肌」さんに合うかも?
「薄肌状態を改善したい」
「スキンケアに頼らず、肌本来の力を取り戻したい」
そんな方に選ばれているのが、宇津木式スキンケア(肌断食)です。
宇津木式スキンケアとは?
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ワセリンと水だけで肌を守る、“何もしない”スキンケア
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火傷の治療経験から生まれた、皮膚の自然治癒力を活かす方法
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クレンジング・化粧水・乳液・美容液は一切使わない
※「肌断食」について詳しくはこちら
▶ 【宇津木式スキンケアとは?】肌断食13年続けた経過と効果
もちろん、「誰にでも合う万能な方法」ではありません。
ですが、スキンケアのしすぎで悩んでいる方には、一度立ち止まるきっかけになるかもしれません。
まとめ|「薄肌」と感じたら、“治すより休ませる”を選ぶ勇気を
SNSの美容情報は刺激的で、つい試したくなってしまいます。
でも、もし今あなたが「肌がつらい」「前より敏感になった」と感じているなら、まずは肌を“元の状態に戻す”ことを優先してみませんか?
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ピリピリ、赤みがあるときは皮膚科へ
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自己判断で重ね塗りせず、刺激を避ける
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宇津木式のような“引き算スキンケア”も一つの選択肢
肌は、本来肌には、もともと自分で立ち直る力が備わっています。
休ませてあげる時間をつくることで、余計なスキンケアよりもずっと元気になることもあるんです。
高価な化粧品を試す前に、出来る事はあります。正しい判断をしてあなたの美肌を保てますように。
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