「角質層まで潤う」「角質層まで浸透する」――。
よく目にする化粧品のキャッチコピーですが、実はこの“角質層”って、死んだ細胞の集まりなんです。
初めて聞いたときは、私も「え?」って思いました。
でも調べていくうちに、角質層の役割やターンオーバーの仕組みを知って、「むしろ化粧品、必要?」と感じるように。
今回は、そんな宇津木式スキンケア(肌断食)を実践している私が、
- 角質層ってどんな役割?
- ターンオーバーが乱れる原因って?
- 化粧品が肌にとって“異物”になることもあるの?
という疑問を、できるだけわかりやすくお話していきます。
「何もしない美容法」って怪しいと思う方にも、皮膚のしくみを知るきっかけになると嬉しいです。
角質層は肌の“最前線”を守る存在
角質層ってどこにあるの?
肌は大きく「表皮」と「真皮」に分かれています。
そのうち表皮の一番外側、0.02mmほどの薄い層が「角質層」。
ここは、もう生きていない細胞――いわば“死んだ細胞の集まり”なんです。
でも、死んでるからといって無意味なわけではなくて、実はこの角質層が、私たちの肌を外部の刺激や乾燥からしっかり守ってくれているのです。
髪の毛や爪も死んだ細胞ですが、なくなると困りますよね。それと同じ。
角質層の一生:生まれて、死んで、剥がれる
肌の細胞は、表皮の最も内側「基底層」で生まれ、約14日かけて表面へ上がってきます。
そこで死んで角質層となり、さらに10日ほど肌の表面にとどまり、最終的に垢として自然に剥がれていきます。
この一連の流れを「ターンオーバー」と呼び、健康な肌は28日周期でこのサイクルを繰り返しています。
化粧品は“角質層まで”しか届かない
よく「肌の奥まで潤う」なんて広告を見かけますが、実は薬事法で「化粧品の浸透は角質層まで」と定められています。
なぜかというと、角質層の奥=生きている細胞に化粧品が浸透してしまうと、トラブルの原因になるから。
つまり、どんなに高級な化粧水でも、“死んだ細胞の層”までしか届かないんです。
私が不思議に思ったのはここからでした。


化粧品がターンオーバーを乱すこともある?
角質層は、乾いていることで自然にはがれ落ちます。
でも、常に化粧水やオイルでしっとりさせていると、剥がれるはずの角質細胞が肌に張りついたままになってしまうんです。
すると、古い角質がどんどん蓄積されて、肌がくすんだり、ゴワついたりすることも。
さらに、ピーリングなどで無理やり角質層をはがすと、まだ準備のできていない新しい細胞が肌表面に出てしまい、バリア機能が弱まって敏感肌になりやすくなります。

「なにもしないスキンケア」で変わったこと
私は、宇津木式を知ってから「基礎化粧品、いらないかも」と思うようになり、水洗顔+保湿なし生活を始めました。
最初は不安だったけど、徐々に肌の調子が安定し、乾燥・赤み・ゴワつきが減っていったんです。
\現在のスッピン肌/
肌が本来持っている回復力やバリア機能って、本当にすごいんだなと思いました。
まとめ|角質層を守れば、肌は生まれ変わる
- 角質層は“死んだ細胞”だけど、肌の最前線でしっかり守ってくれる
- 化粧品は角質層までしか浸透せず、それ以上の効果は望みにくい
- むしろ、つけすぎることでターンオーバーが乱れることもある
だからこそ、「肌に何かを“足す”ケア」よりも「肌本来の力を“邪魔しない”ケア」が大切だと私は思っています。
「自分の肌は、自分で守れる」
そんな実感が、宇津木式を続ける中で得られました。
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